出生時間の必要性

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仕事でお会いした方とかに雑談で「占いをやってる」と話しをすることがあります。
ありがたいことに「鑑定してほしい」とおっしゃってくださる方もいるのですが・・・

西洋占星術をメインでやっているためその場ですぐホロスコープを作成してパっと鑑定することができません。
ホロスコープ自体はパソコンでもタブレットでもスマホでもすぐに作成できるのですが問題は出生時間。
自分の出生時間を覚えていてすぐ言える人はよほど占いに興味がある方じゃないと難しい。

私も自分が占いやっているから知ってるだけで、出生時間なんて知らなくても日常生活には困らないし雑誌の占いコーナーを見て自分の星座を探すのにも必要ない。

でも西洋占星術のような命占の場合、出生時間がわからないとその日に生まれた人はみんな同じ運命ということになってしまいます。
これがあり得ない事は誰でもご存知。

事実私はある超有名芸能人と生まれた年も月も日も全く一緒です。
が、方や日本で知らない人はいないであろう有名人、方や全く無名のしがない占い師兼OL。
この違いはなんだ!?
それが出生時間と環境要因です。

環境要因はひとまず置いておいて、ここで重要なのは出世時間。

下のホロスコープは2月23日の午前0時、午前1時、午前2時のホロスコープです。
天体の配置は変わりませんが、違っているのは赤で囲んだASC、MC、そしてハウスです。

 

 

ASC・MCは4分で一度動いていくので、今回のホロスコープの場合60分経過することになるので15度動きます。

すると・・・午前0時の段階では蠍座にあったASCが午前1時には射手座へ移動してしまっています。
ASCは個人の生き方を見ていく上でとっても重要な感受点。
これが蠍座の性質なのか射手座の性質なのかで生き方が全く違ってきます。

同じようにMCについても、午前1時には乙女座にあったのに午前2時には天秤座に移動。
MCは仕事や社会的地位を見るのにこれまた重要な感受点。
適職を見ていく場合などに使うのですが、乙女座と天秤座では適職も全然ちがう。

またハウスは天上にある天体を地球におろして部屋割りしたものなのですが、天体同士の位置関係は同じでも地上のハウスに入る天体は時間によって変わってきます。

上のホロスコープだと午前0時は8ハウスにあった月(黄色い丸と黄色い線で囲んだ部分)が午前2時には7ハウスに。

8ハウスにある月は死や相続なんかに関係する天体になりますが、7ハウスにはいってれば結婚に関係してくる天体に様変わり(月そのものは結婚に関係してくるのですが、それについてはここで話すとややこしいので割愛)

仮に出生のホロスコープにとても良いアスペクトがあったとします。
それを同じ日に生まれたAさんの出生時間では芸能人として成功。
Bさんは自分で起業して成功。
これは良いアスペクトそのものは同じであっても出生時間がちがうため、地上での成功の出来事に違いが生じるからです。

同じ日に生まれても人生が違うのはこのため(+環境要因)

そして出生時間が大事な理由はもう一つ。
未来予測をする際にはホロスコープの1度を1年として計算していくので、4分のズレが未来予測の際には1年のズレとなっていきます。
4分はたいしたことないズレですが1年は大きい。

ちなみにここで言う出生時間は「生まれてきて初めて泣いた」時間です。
頭が出てきた時間でもなくへその緒を切った時間でもなく泣いた時間。

でも出産の大変な時に「○時○分!泣きました!!」なんて正確に時計を見る余裕はまずないでしょう。
母子手帳に記載されている出生時間でも10分程度ずれていることは度々あります。
そこはもう仕方ない。

出来る限り正確な出生時間を使って占うことで未来予測の精度が上るので、鑑定前にあれこれ聞いてきて「うざっ」と思ってもどうかお許しください